Lotus Europa Special

FRPボディに包まれた
ロータス初のミッドシップスポーツ

update : 2019.12.17

きっかけは、人気漫画の主人公の愛車

名車にまつわるオーナーの想いや素敵な繋がりを中心に紹介するコラム「LOVING THE CLASSICS」。第37回は、1974年型ロータス・ヨーロッパ スペシャルをご紹介します。このロータス・ヨーロッパ スペシャルは1966年から生産されたロータス・ヨーロッパの最終モデルとなります。 古久根さんがクルマ好きになったきっかけは、子供の頃に見た、「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載された漫画作品である「サーキットの狼」だったといいます。世界中の著名なスポーツカーが劇中に登場し、いわゆるスーパーカーブームの火付け役となった作品ですが、その主人公の愛車がロータス・ヨーロッパでした。この漫画を読んで古久根さんの心の中に、いつかこのクルマに乗ってみたいという夢が芽生えたそうです。

ロータス・ヨーロッパ を乗り継ぐ

以前は国産車メーカーのディーラーにお勤めで、国産車を乗り継いでいた古久根さんでしたが、ついに憧れのロータス・ヨーロッパを手に入れることになります。それは、いわゆる北米への輸出仕様で左ハンドルのロータス・ヨーロッパでした。特に気にすること無く購入されたお車でしたが、後にアメリカ仕様は排気ガス対策のために、欧州仕様とは性能に相違があることを知ります。本来のポテンシャルを発揮するイギリス本国仕様への憧れはいつしか大きくなり、古久根さんは本国仕様のロータス・ヨーロッパ探しを決意します。そしてついに日本国内で見つけたのですが、そのクルマはそのままのり出せる状態ではなく、レストア途中でバラバラの状態でした。しかしクルマに精通した古久根さん、バラバラの状態でも十分に程度が良いことは確信します。そしてバラバラだったロータス・ヨーロッパ スペシャルは、4トントラック2台で古久根さんのもとに運び込まれたのでした。

ワインディングロードは至福の走り

バラバラの状態で購入された2台目のロータス・ヨーロッパですが、予想通り状態がよかったために大きな問題も無く組み立てが完了し、その後は特にトラブルも無く快調に走りを楽しまれているそうです。ワインディングロードではホールドが不安だったシートは、何といすゞ・ジェミニ ZZハンドリング・バイ・ロータスに純正で装着されていたものが無理なく装着でき、欠点も克服できたそうです。古久根さんは、やはりロータス・ヨーロッパはワインディングロードを走るのが最高、軽い車体をヒラヒラと走らせるのが至福の時間だと、楽しそうに話されます。小さい頃に憧れた主人公の愛車は、これからも素晴らしい時間を分かち合ってくれそうです。

文 :平間裕司 編集・写真:脇本孝彦

Lotus Europa Special

Lotus Europa Special

イギリスのロータス・カーズが1966年から1975年まで製造していた、量産車初のミッドシップ・スポーツカー。それまで生産されてきたロータス・セブンの後継モデルとして、軽量かつ廉価であることを目標にして開発された。シリーズ1、シリーズ2、ツインカム、スペシャルと改良が加えられ、最終型のスペシャルはエンジンを通称ビッグバルブと呼ばれるタイプに変更され、欧州仕様はデロルト製のキャブレターで、最高出力は126馬力までアップされた。北米仕様はストロンバーグ製キャブレターの左ハンドル仕様で、欧州仕様とは異なる仕様となる。

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