三菱 コルトギャラン AII GS

斬新なデザインとスパルタンな走りでヒットした三菱の主力モデル

update : 2019.08.07

自ら造り上げた、サザンクロスラリー仕様

名車にまつわるオーナーの想いや素敵な繋がりを中心に紹介するコラム「LOVING THE CLASSICS」。第34回は、1970年型三菱コルトギャランAII GSをご紹介します。この三菱コルトギャランは、AII GSと呼ばれるスポーティーモデルとなります。元ラリーストの清水さんが、自らの手で1970年のサザンクロスラリーに出場し、総合3位に入賞したモデルと同型に造り上げたそうです。

モーターショーで衝撃を受けた、憧れのコルトギャラン

現在は自動車のチューニングパーツの開発をされている清水さんですが、最初に三菱コルトギャランと出会ったのは、中学生の頃に行った東京モーターショーだったそうです。その時、初めて見るシャープなデザインのコルトギャランに衝撃を受けたといいます。そんな清水少年は、他の国産車メーカーとは少し違ったスタンスでクルマを開発する三菱のクルマが大好きになりました。その後も、免許を取ってラリーを始めたクルマは、当時ラリー界でその名を轟かせていた三菱・ランサー。大人になり、このコルトギャランと出会ったときには、少年時代に憧れたサザンクロスラリー仕様に仕上げようと思ったそうです。

細部まで手の入った、こだわりのラリー仕様

清水さんのコルトギャランですが、外観のステッカーは当時の資料を参考にカッティングシートで作成し、ホイールやインテリアのパーツは、長年をかけて海外のオークションサイト等で蒐集したものだそうです。また特徴的な当時のラリー用計測機は、ラリー仲間からプレゼントされた貴重なもので、それらも全て自分の手で組み上げていきました。自分で手をかけることによって、オリジナルのデザインの素晴らしさ、造りの良さに改めて魅了され、コルトギャランがますますお気に入りのクルマとなったそうです。しかしながら乗り続けるためのパーツの入手は年々困難になっているそうで、今は海外で見つけることの方が多くなったといいます。

生活のすべてはこの1台で

清水さんは、通勤や買い物からラリーやヒルクライムといったイベントまで、すべてこのコルトギャラン1台でこなされています。奥様からは「そろそろ快適なクルマにしない?」と言われるものの、聞こえないふりをしているんだとか。2人で買い物に出かけるときは、暑い日は朝早くに家を出て屋内駐車場に入れるなど、精一杯気を遣っているそうです。清水さんにとって大好きなクルマとは、こういった何気ない日常を一緒に過ごす相棒のことなのでしょう。こうして中学生の時に憧れたコルトギャランは、今も清水さんと一緒に走り続けています。

文 :平間裕司 編集・写真:脇本孝彦

三菱 コルトギャラン AII GS

三菱 コルトギャラン AII GS

三菱ギャランは、1969年に「コルトギャラン」の名で発売された。従来のコルト1200/1500とは全く異なる4ドアセダンとして「ギャラン」というサブネームが初めて与えられたが、後にコルトがなくなりギャランとなる。エクステリアデザインは、ジョルジェット・ジウジアーロが提案したデザイン案を、社内チームによって仕上げられたとされる。ダイナウェッジラインと呼ばれる逆スラントノーズが特徴で、フロントは角型2灯ライトが採用された。1300ccエンジンのAIと1500ccエンジンのAIIがあり、スポーティーモデルのAII GSは1970年に発売された。

1970~1979
同年代の名車たち
pagetop