ロータス エラン スプリント

ロータスの名を世界に知らしめた、
イギリスを代表するライトウェイトスポーツ。

update : 2016.11.17

ドライビングの軽快さに「一乗り惚れ」

名車にまつわるオーナーの想いや素敵な繋がりを中心に紹介するコラム「LOVING THE CLASSICS」。第6回目は、1970年型ロータス・エランスプリントを取材しました。鬼才コーリン・チャップマンが1962年に発表した、イギリス製ライトウェイト・スポーツの傑作車です。

オーナーは、英国車を愛好されている澤村さん。元々はジャガーEタイプに乗っていましたが、クラシックカー・イベントに出場される直前にエンジントラブルに見舞われてしまいます。そこで急遽、友人からロータス・エラン・スプリントを借りて出場することになりました。重く、大きなジャガーEタイプに比べて、とにかく軽いクルマというのが第一印象で、イベントを走ったロータス・エラン・スプリントの、軽量な車体がもたらすドライビングの楽しさに、一目惚れならぬ、「一乗り惚れ」。イベントの終了後、友人に是非譲って欲しいと頼みこみ、このクルマを手に入れることになります。所有されてから7年、乗って楽しいクルマという印象は今でも変わらず、『是非一度乗ってみて下さい、必ず欲しくなりますよ』と、皆に勧められているそうです。

いつのまにか綺麗になるエンジンルーム

そんな一乗り惚れで手に入れたロータス・エランスプリントは、今はおもに、ジムカーナやサーキット走行などの、走りを中止としたイベントで活躍しています。しかし古いクルマゆえ、大小のトラブルも絶えず…それでも快調に走るロータス・エラン・スプリントの楽しさに勝るクルマはなく、手を掛けながらコンディションを維持されています。特に美しく保たれたエンジンルームのメンテナンスについて聞いてみると、決して磨いているわけではく、トラブルのたびに分解したり、パーツを新しくしたり、気がつけばいつのまにか綺麗になっていくのだそうです。

イギリス車が持つ空気感が好き

ライトウェイト・スポーツカーのロータス・エラン・スプリントですが、澤村さんは、車格の全く違うジャガーやレンジローバーと同じ、英国車独特の空気が、このエランにもあるといいます。それはドライバーを追い立てない、ドライバー・ファーストな空気だそうです。決してクルマに乗せられているのではなく、ドライバーの意思をダイレクトに伝えられ、気持ち良く走ってくれるクルマだといいます。ご自身はドイツ車にも乗っておられましたが、一番違うのはこの空気だったといいます。英国で発達した乗馬の文化、モーターサイクルの文化のように、操ることの楽しさが、イギリス車には息づいているのでしょう。

取材・文: 平間裕司( Style Wiseman )

ロータス エラン スプリント

ロータス エラン スプリント

ロータス・エランは、イギリスのスポーツカーメーカーであるロータス・カーズが、1962年から1975年まで生産した軽量スポーツカー。完成車と並行して、組み立てキットの状態でも販売され、低価格、DOHCエンジンによる高性能、ロータスならではの卓越した操縦性などで、ヒット作になった。発売された時期によって、シリーズ1からシリーズ4のタイプがあり、エラン・スプリントは、最終で最強のモデルとして俊足を誇った。1990年から1995年まで製造された二代目は全く別のモデルである。

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