アルファロメオ スパイダー ヴェローチェ

ピニンファリーナのボディを纏った、 アルファロメオの貴婦人

update : 2017.08.01

アルファを復活したくて探したスパイダー

名車にまつわるオーナーの想いや素敵な繋がりを中心に紹介するコラム「LOVING THE CLASSICS」。第13回目は、1973年型アルファロメオ2000スパイダー・ヴェローチェをご紹介します。1966年にデビューした、カロッツェリア・ピニンファリーナによってデザインされた、美しいボディーのオープン・スポーツカーです。このクルマは1970年にマイナーチェンジを受けた、初代モデルのシリーズ2となります。

オーナーの掛橋さんは、以前にアルファロメオ・ジュリア・スーパーにお乗りになられていました。それを手放されてから10年ほど経った頃、またアルファに乗りたいという思いがむくむくと生まれてきたといいます。そして以前からデザインが大好きだった、スパイダー・ヴェローチェを探し始めることになります。以前のアルファ仲間、お世話になっていたショップ、そしてインターネットを使ってスパイダー・ヴェローチェを探しますが、やはり初期のモデルで、程度のいいものはなかなか見つかりませんでした。そんな中で見つけたのが、まだレストア途中で完成車にはほど遠い形の、このスパイダー・ヴェローチェでした。

「カムテール」モデルの初代スパイダー

掛橋さんのスパイダー・ヴェローチェは、1970年から生産された「カムテール」と呼ばれる、直線的に切り落とされたテールエンドを持つモデルです。最初期型の丸い「ボートテール」を持つスパイダー・デュエットと、この「カムテール」モデルが、もっともスパイダー・ヴェローチェらしいデザインだと掛橋さんは話されます。ご自分のスパイダー・ヴェローチェで、一番お好きなところは?とお聞きしたところ、もちろんデザインですというお答えでした。実際に乗ると、やはりクルマとしては古いのですが、デザインで許してしまえるクルマなんですと、楽しそうに話されていました。

いつかこのクルマで走りたい“ルート66”

「やっぱりアメリカを知り尽くした男ですからね、いつかこのシェベル・マリブSSでアメリカを走ってみたいというのが僕の夢なんです。ルート66を、往きはこのマリブで、そして折り返して、復りはハーレー・ダビッドソンで…。なんて最高じゃないですか。といってもバイクの免許は持ってないので、まずは二輪車の免許を取らないといけないんですけど(笑)」

このクルマに乗っていれば機嫌がいいんです

掛橋さんは、主に気分転換としてこのスパイダー・ヴェローチェでドライブされるそうですが、アルファロメオ独特の官能的なエンジンサウンド、そしてダイレクトな走行フィーリング、その上トップを畳めば、この上ない開放感を味わうことが出来る、気分転換以上の至福の時間が味わえるそうです。奥様にこの車のことを聞いたところ「これに乗っている主人は機嫌がよくてとても楽しそうなので、私も好きですよ」と、笑いながら話されていました。10年のブランクを空けてのアルファロメオとのセカンドライフは、まだ始まったばかりなのでした。

取材・文: 平間裕司( Style Wiseman )

アルファロメオ スパイダー ヴェローチェ

アルファロメオ スパイダー ヴェローチェ

イタリアのアルファロメオが1966年から製造している、オープンスポーツカー。初代モデルはシリーズ1からシリーズ4まで、1993年までの27年間生産された。シリーズ1は「スパイダー・デュエット」、シリーズ2は「スパイダー・ベローチェ」、3代目と4代目は「アルファロメオ・スパイダー」と、モデル名も変更されている。カロッツェリア・ピニンファリーナがデザインと車体製造を担当し、美しいオープンボディーのデザインは、今もなお多くの人たちに愛され続けている。

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