CHRYSLER PLYMOUTH FURY

古き良きクライスラーの
フルサイズセダン、
プリムス・フューリー。

update : 2018.06.06

乗り出しまでに想いを募らせた1年間

名車にまつわるオーナーの想いや素敵な繋がりを中心に紹介するコラム「LOVING THE CLASSICS」。第25回目は、1970年型プリムス・フューリーをご紹介します。プリムス・フューリーは1956年から1978年まで、アメリカのクライスラー社、プリムス部門から販売されたフラッグシップモデルで、オイルショック前に発売されたこのモデルが、最後のフルサイズモデルとなります。このモデルは数あるバリエーション中の、スポーツ・フューリーというモデルとなります。

建築家であるオーナーの橋本さんは、免許を取られてからのクルマ遍歴ほぼ全てがアメリカ車という、大のアメ車好きです。このプリムス・フューリーとは、ご自身が主催されているヴィンテージカーショーへの協賛を依頼しに訪れたビンテージのアメリカ車専門のカーショップで出会うことになります。見た当初は何とも思わなかったものの、何度か訪れているうちにそのスタイルへの想いが高まり、1年以上が過ぎたのち、復活させて乗り出すことを決めたそうです。

イメージは70年代のアメリカン・ムービー

プリムス・フューリーと言うクルマに関して、橋本さんご自身には、お馴染みの車だったといいます。それは大好きなアメリカのテレビドラマや映画で、頻繁に登場するパトーカーの多くが、プリムス・フューリーだったからだそうです。「映画のカーチェイスではしょっちゅう登場して、クラッシュしてしまうクルマっていうイメージでしたね」と笑いながら話されていました。そんな70年代のイメージにこだわり、外装のほころびなども購入時のそのままに、オリジナルな雰囲気を維持しながら乗ることも楽しみ方のひとつだそうです。 また頻繁にモデルチェンジを繰り返し、資料も少ない当時のプリムス・フューリーですが、かなり以前に偶然手に入れた、CHRYSLER CHRONICLEという本のおかげで、クルマの詳細を知ることができたそうです。

時代の豊かさを感じる、流麗なボディーライン

このプリムス・フューリーで一番のお気に入りのポイントをたずねると「やはりこのボディーラインですね」と答える橋本さん。 「この大きさでスクエアな形ですが、横から見ると絶妙な3次曲線のデザインなんです。細かな部分のディテールにも、当時のデザイン・テイストが感じられて、面白いですね」と話されていました。 芸術大学でデザインの教鞭も執る橋本さんは、70年代のクライスラー車を取り上げ、当時のハイ・インパクトカラーのデザインをテーマにされた授業もされているそうです。 「当時のアメリカ車は、クルマのみならず、ファッションにも大きな影響を与えています。日本のアパレルブランドでも、このクライスラーデザインをグラフィックとして取り上げているブランドがあるんですよ」とのことでした。 橋本さんとの相性もぴったりなプリムス・フューリーは、橋本さんのライフスタイルそのものを映し出すクルマと言えます。

取材・文: 平間裕司( Style Wiseman )

CHRYSLER PLYMOUTH FURY

CHRYSLER PLYMOUTH FURY

プリムス・フューリーは、ローマ神話の女神フリアイ(Furiae)にインスパイアされた、プリムスのフラッグシップモデルである。1956年から1978年まで、クライスラー社のプリムス部門によって販売された。今回取材をしたモデルは、1969年にモデルチェンジをした4代目にあたる。バリエーションはフューリーI、II、IIIと、スポーツ・フューリー、VIPの5種類がラインナップされた。1969年型から1974年型までの4代目は、毎年外見をモデルチェンジしており、毎年違うフェイスが与えられていた。

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