JAGUAR E-TYPE Series3 Roadster

エレガントでスポーティなジャガーのロングセラーモデル

update : 2019.06.10

アメリカからやってきた、最終型のロードスター

名車にまつわるオーナーの想いや素敵な繋がりを中心に紹介するコラム「LOVING THE CLASSICS」。第32回は、1973年型ジャガー Eタイプ シリーズ3 ロードスターをご紹介します。ジャガーのスポーツラインナップを担う車種として、1961年のジュネーブショーで発表されたEタイプは、2+2クーペは1973年末まで、ロードスターは1975年2月までの長きにわたり生産される人気車種となりました。大きなモデルチェンジは3回行なわれ、それに応じてシリーズ1からシリーズ3の名称が与えられています。今回取材させて頂いたお車は、最終型のシリーズ3ロードスターと呼ばれるモデルとなります。

数々の名車を乗り継がれてきたオーナーの中道さんですが、数台のジャガーを乗り継いでこられたあと、やはりジャガーEタイプに乗りたいという思いで、15年ほど前にアメリカの友人に頼んで探してもらったのが、このジャガーEタイプです。日本に来てからは、本国仕様への変更やトラブルシューティングで、調子よく走れるようになるまでに10年近くの時間がかかったといいます。

ミニカーでシミュレーションしたこだわりのカラーリング

比較的オリジナルにこだわる旧車のオーナーが多いなか、中道さんのジャガーEタイプは、個性的ともいえるスタイルが目を引きます。たとえばホワイトとブルーのツートーンカラーは、中道さんご自身がカラーリングを考えて、実際にミニカーを使ってペイントしたのち、ミニカーを渡して実車をペイントをしたといいます。またバックミラーは初代マツダ・ロードスター用のもので、ご自身が似合うと思い、装着されました。とかくオリジナル偏重のオーナーさんが多いなか、ご自分のセンスで仕上げられたジャガーEタイプは、自由で楽しい雰囲気に満ちあふれています。

ナビゲーターとはジャガーの生まれ年より長い付き合い

今回、お車を取材させて頂いたのは、中道さんがエントリーされていたTOYO TIRES Nippon Classic & Exciting Car Rally 2018の会場でしたが、ナビゲーターとして一緒に参加されていたのは、50年来、中道さんのお車のメンテナンスを担当されていたメカニックの方で、長年の相棒です。古いクルマですが、いつも面倒を見ている主治医が一緒なら、いざという時も安心だと、中道さんは笑顔で話されていました。英国車はパーツが豊富にあって困ることはない、そしてコンピュータのない時代のクルマは、故障しても何とかなりますからねと話す相棒とも息はピッタリ。“クルマ”という相棒と“メカ”という相棒を持った中道さん。これからもいろいろなイベントでお目に掛かれそうです。

編集・写真 :脇本孝彦、文:平間裕司

JAGUAR E-TYPE Series3 Roadster

JAGUAR E-TYPE Series3 Roadster

1961年にジュネーブショーで発表されたジャガーEタイプは、CタイプやDタイプのレースでの活躍によるスポーティなイメージを用いて、レーシングカーとしての系譜をイメージさせる“Eタイプ”という名称を用いられた。
空力を意識したマルコム・セイヤーの美しいデザインと、卓越した性能により、特にアメリカ市場では大ヒットを記録した。
エンジンは発売当初の3,781ccの直列6気筒DOHCから、後に4,235ccへと排気量が引き上げられ、最終型のシリーズ3では、アメリカ市場の排ガス規制を考慮した、5,343ccのV型12気筒SOHCが搭載された。

1970~1979
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