Mercedes-benz 280SL

現代にも通用する信頼性を誇る、
不朽のロードスター。

update : 2019.04.26

フォトジェニックな写真に一目惚れ

名車にまつわるオーナーの想いや素敵な繋がりを中心に紹介するコラム「LOVING THE CLASSICS」。第31回は、1970年型メルセデスベンツ280SLをご紹介します。メルセデス・ベンツ280SLは、第2世代のSLシリーズとして1963年のジュネーヴ・モーターショーで発表され、車体に格納される幌と「パゴダ・ルーフ」と称される特徴的なデザインのハードトップも付属する、美しく気品溢れるロードスターです。

オーナーの奥田さんは普段、主に最近のモデルのスポーツカーに乗られているそうですが、ある日、雑誌の広告で売りに出されていた、このメルセデス・ベンツ280SLに一目惚れをしてしまいます。メルセデス・ベンツ280SLのスタイルに、最近のクルマにはないオーラを感じたと言う奥田さんは居ても経ってもおられず、この車を見るために遠方まで出向いて、即決で手に入れられたそうです。

素晴らしいコンディションのフルオリジナル

このメルセデス・ベンツ280SLは、今から6年前に手に入れられました。コンディションがよかったことに加えて、驚くほどクルマ自体がしっかりしているのが最初の印象だったそうです。購入されたのは遠方のショップでしたが、不安になることなく、奥様と一緒に自走で帰って来られたそうです。それ以来、エンジンのメンテナンス、タイヤやホイールの交換、幌の張り替えなど、少しずつ気になるところに手を入れて、現在の素晴らしいコンディションとなりました。すべてオリジナルに忠実に、いつでも安心して乗れるクルマを目指して愛情を注いでおられます。

今なお、乗るたびに驚く基本設計の素晴らしさ

オーナーの奥田さんは、このメルセデス・ベンツ280SL購入してから今まで、トラブルで止まってしまうような心配を、一度もしたことがないと話されています。真夏の走行も問題なく、クーラーもよく効くそうです。それ故、ご家族も普通に乗ってくれるし、どこにでも気軽に乗っていけるヴィンテージカーとして付き合っていけるといいます。奥田さんのきめ細かなメンテナンスもありますが、メルセデス・ベンツの車作りに対する考え方や信念と、基本設計の素晴らしさこそが、280SLというクルマの魅力であると話されます。

ずっと乗り続けていきたい大切なクルマ

このメルセデス・ベンツ280SL、新車登録された当時のナンバープレートを付けた写真が残されていたそうで、オリジナルに忠実に乗ろうと考えた奥田さんは、都道府県は違うものの、当時と同じ4桁の番号を付けて乗り続けておられます。ご自身の持つクルマの中で一番可愛いと絶賛されるメルセデス・ベンツ280SLは、オーナーの深い愛情により、ますます輝きを増していくようでした。

文:平間裕司 編集・写真:脇本孝彦

 Mercedes-benz 280SL

Mercedes-benz 280SL

メルセデス・ベンツ280SLは、メルセデス・ベンツが展開しているスポーツカーで、「SL」とはドイツ語で軽量スポーツカーを意味するSport Leicht (シュポルト・ライヒト)の頭文字に由来する。300SL、190SLに続く第2世代の280SLはW113型と呼ばれ、ボッシュ製機械式燃料噴射装置を持つ2.3L 直6SOHCエンジンを搭載し、1963年から1971年に渡って生産された。4速ATやパワーステアリングも用意され、初代よりも高級車としての性格を強めて、ラグジュアリー性や快適性を重視するコンセプトとなり、現在に至るまで貫かれている。

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