Austin-Healey 100-6

“時速100マイル”と銘打ったオースチン・ヒーレーの意欲作

update : 2019.09.03

親子で楽しむ、ブリティッシュ・オープンスポーツ

名車にまつわるオーナーの想いや素敵な繋がりを中心に紹介するコラム「LOVING THE CLASSICS」。第35回は、1957年型オースチン・ヒーレー100-6(ハンドレッド・シックス)をご紹介します。オースチン・ヒーレー100-6は6気筒エンジンを搭載したオースチン・ヒーレー100の後期型モデルで、BN4と呼ばれる2+2シーターモデルとなります。

親子でラリーイベント等によく参加される伊藤さんの運転するオースチン・ヒーレー100-6は、英車好きのお父様と一緒に所有しており、少し前にトライアンフTR3から乗り換えられたクルマだそうです。

巡り会えた美しいツートーンボディ

気に入っていたトライアンフTR3を、諸事情で手放すことになったのがきっかけでした。伊藤さんはお父様とラリーイベントに出るため、以前から気になっていたオースチン・ヒーレー100-6を探すことに。知人から売り物のクルマがあると聞いて見に行ったのが、このオースチン・ヒーレー100-6でした。美しいブルーメタリックと白のツートーンカラーボディと、素晴らしいコンディションに一目惚れし、すぐさまお父様にこのクルマを勧めたそうです。お父様も大変気に入られ、すぐさま伊藤家のガレージに収まることになりました。実際に乗ってみると、トライアンフTR3よりも排気量が大きいこともあり、実にパワフルで運転しやすいとのことです。

トラブルと向き合いながら、親子で楽しむ

基本的にはラリーイベントの出場をメインとしているオースチン・ヒーレー100-6ですが、お父様は近所への買い物にも普通に使われいるんだとか。今まで大きなトラブルは特に無かったものの、60年も前の古いクルマと日常的に付き合うにつれ「小さなトラブルはトラブルと思わないようになった」と話されていました。ただウィークポイントとして、比較的排気量が大きなエンジンのためにエンジンからの熱量が大きく、冬場以外はエンジンルームの熱気がコックピットに流れ込み、暑さとの戦いとのことでした。オースチン・ヒーレー 100-6が来てからは、長距離のイベント出場や遠距離のツーリングも増えたという伊藤さん。お父様にとっても、もう手放すことのできない愛車になったとのことで、このクルマが親子の絆をさらに深めてくれているようです。

文 :平間裕司 編集・写真:脇本孝彦

Austin-Healey 100-6

Austin-Healey 100-6

オースチン・ヒーレー100-6は、1956年から1959年の間にブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)のにて製造されたスポーツカー。後にビッグ・ヒーレーと呼ばれる「100」と、最終型の「3000」の中間のモデルにあたり、直列4気筒エンジンを搭載した「100」よりも最終型の「3000」とメカニズムやサイズにおいても多くの共通点を持ち、直列6気筒エンジンを搭載することから「100-6」と称されるモデルとなる。なお「100」というネーミングは、開発者のドナルド・ヒーリーが、時速100マイル(時速約160km) を達成できる車両ということで名付けられた。

1950~1959
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